福井啓介(かまくらスタジオ)/集会所にまつわる色々な活動

撮って頂きました

写真家の大谷遥さんに写真を撮って頂きました。


分析して割り出した、日中ずっと光を取り入れられるところから光を取り込む。
その光は、暗い公園に導かれる。公園の雰囲気が明るくなる。



通りにも光が導かれる。これは、公園と通りを向いて2枚の傾斜屋根が掛けられているから。






思い切り開いた側と思い切り閉じた側をつくることで、中が使われているときに2つの
空間ができる。ここの使われ方の様子は後日upします。





エントランスに入ったところから見る。



差し込む光は刻々と角度を変え、当たる素材によって空間の色が変わる。





建具に切り込みを入れることで、カウンターと空間を連続させる。


地域住民の方がいつも通る道を照らしだします。

見学会

自治会のご厚意により見学会を行わせて頂きました。


沢山の方に遠方からお越しいただきました。
なかなか個別にゆっくりとはお話しするのが難しかったのですが、様々なご意見を頂けて
とても勉強になりましたし、楽しかったです。
来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。










最後に残ったメンバーで

竣工写真_2

竣工写真_1

敷地

敷地一帯＝周りから一段下がった場所


施主となる自治体の立地する一帯は、昔水田だった場所で、周りより10mほど窪んでいる。
日当りが悪い、水はけが悪い、水害がある。
こういった事にはじまり、小さな盆地状の場所に住むという事が、自治体内の人達にとって、かなりネガティブに捉えられていた。

特に、敷地となる場所は、南側に大きな建物があり、極端に日当りが悪く、夏を除けばほとんどが日影になっているというような場所で、隣接する公園に来る子供はほとんどいない。


光の希求＝この地域の公共性

光が欲しい。
そう素直に思った。そして、地域の人もそう思うのではないかと考えた。
つまり、光をテーマにする事は、この地域の公共性（共有意識？）を扱う事になるのではないかと考えたのだ。


光のボリューム


日影図を、地盤面から1mおきに描いていき、ほとんど影にならない場所を、光のボリュームとして立ち上げる。そのボリュームに頭を差し込むようにして光を取り入れようと考えた。
それは、いつも光のあたっている雲の上にプリズムを差し込むようなイメージ。

雲の上＝光のボリューム　雲の下＝日影　

光のボリュームに頭を差し込んだ途端に、雲の下まで明るくなる。

このような感じ。

この案は無事、住民の皆さんが集まって合意形成をする総会(今回は臨時総会)の場で承認されました。